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2009年6月29日 (月)

手打房 とき(東京都東村山市) ねぎ汁うどん

 1970年代を生きた方ならば,「東村山」といえばこれだろう。

 東村山音頭
 http://www.youtube.com/watch?v=uZhQbRySDYA

志村けんのおかげで「東村山」という地名は脳細胞に十二分にすりこまれいるが,実際に訪問するのは今回が初めてである。
東村山駅前の風景は何の変哲もない普通の街だったが,「聖地」を訪れたような感情が湧いてくる。

 駅前の地図で歌詞の中に出てくる「東村山一丁目」を探してみるが,それらしい地名は見つからない。
後で調べて分かったのだが,「東村山一丁目」という地名は実在せず,東村山音頭が流行った当時は,交番に「東村山一丁目」の場所を尋ねる小学生が多かったらしい。
私の発想は当時からさほど進歩していないようだ。

 駅前の噴水の前には人だかりが出来ていている。
野次馬根性が働いて,何だろうかと覗いてみる。
原因はどうやら,これのようである。

Imgp3104a

どこにいるかと探してみたら・・・

Imgp3103a

親子でひなたぼっこ中だった。

 そういえば,こらから訪れるお店の名は「とき」。
見守るだけの愛もある。

 目的のお店は駅の西口から歩いて10分ほどの住宅街の中にある。
お店の暖簾をくぐると店内は満席で店内に2人ほど待っている。
やむなく,お店の外の行列用のベンチに座って順番を待つ。
時計を見ると,時刻は11時45分。
開店時間から15分ほど過ぎている。
少し道草が過ぎたようだった。

 しばらくすると,店内から店員さんがメニューを持って注文を取りにやってきた。
武蔵野うどんといえば,やはり「肉汁うどん」である。
ところが,これは後で分かったことだが,「肉汁うどん」を注文したつもりが誤って「ねぎ汁うどん」を注文してしまった。
先ほどの「カモ」のことがまだ頭の中に残っていて,つい「ねぎ」という言葉が出てしまったという言い訳もできなくもないが,話があまりにも出来すぎている。
多分「肉ねぎ汁うどん」と勘違いしたのだろう。

 店員さんに麺の「玉数」を聞いてみたが,「玉数は分からない」とのことだった。
かつて,他の手打ちうどんのお店でも同じ質問をしたことがあったが,同様の答えが返ってきたことがあった。
手打ちうどんのお店の場合,うどんの計量は「重量」が主で「玉数」という単位はあまり使われていないのかもしれない。
そこで,麺の重さを聞いてみると,普通盛りで270gほどだそうだ。
後で目視で確認した量から推測すると「茹でた後」の重量だろう。
玉数に換算すると1玉よりも少し多いくらいである。

 このお店のうどんは茹で時間が長い。
行列の進行は「牛歩」である。
ようやく行列が店内まで進んだが,カウンター席のお客さんの半数ほどが,まだ出来上がりを待っている。
カウンター席に座ることができたのは行列開始から30分ほど経過してからのことだった。

 厨房には中型の釜が3台も置いてある。
ご主人の仕事を見ていると,一度に茹でるのは5~6人分ほどで,釜の容量に比べて一度に茹でる量は少ない。
大量の湯で少量の麺を茹でた方が旨いことは明らかである。
お客さんの回転よりも「質」を重視しているようだ。

 ようやく「ねぎ汁うどん」が出来上がる。

Imgp3108a

 麺は純白ではなく少しグレーがかっている。
太さはうどんの平均程度で,平打ちまではいかないが正方形ではなく少し平べったい長方形である。

Imgp3106a

 つけ汁は厚手の器に注がれている。
器はつけ汁を注ぐ前に麺を茹でる釜の上で蒸気で温められているので熱々である。
つけ汁の具は,ぶつ切りのネギだけである。

 このほか,薬味の小口切りのネギが添えられる。
今日は「ネギづくし」である。

 麺はで噛むと小麦の風味が香る「粗挽き」で,茹で加減は固めである。
茹で加減は「アルデンテ」ではなく,全体が均質に固めという不思議な茹で加減である。
極太麺ではないが,独特の茹で加減のせいで終盤は頬が筋肉痛になった。

 茹で時間はかなり長く(15分ほどのようである),極太麺というわけでもないのに,これだけ長時間茹でても「固め」である。
麺の生地は,恐ろしくタフである。

 つけ汁は,濃い目のかけうどんのつゆほどの濃度で,このままでも飲み干すことができる。
つけ汁としては薄味の部類だろう。
薄味な分だけダシの風味が引き立っている。
つけ汁に浸した麺を食べながら,つけ汁を少しずつすするのがおいしい食べ方ではないかと思う。

 麺を食べ進むと,麺のザルの底に「生八橋」の生地のような薄くて大きなうどん(?)が出てきた。
これは「ひもかわ」という桐生で食べられているうどんだそうだ。

 ・・・

 お店を後にして,再び駅前の噴水の前へ。

Imgp3110a

ひなたぼっこに飽きたのか,ヒナたちは噴水の中を泳ぎ回っていた。

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データ

[店名]
 手打房 とき

[住所]
 東京都東村山市野口町1-7-10

[アクセス]
 西武「東村山駅」西口から徒歩10分くらい

[訪問日]
 2009/06

[参考HP]

[1] もみーのうどんレポ
 http://www.udon-repo.net/

 とき(東村山市)
 http://www.udon-repo.net/udon_html/udon_t_46.html

[2] 食べログ
 http://r.tabelog.com/

 手打房 とき
 http://r.tabelog.com/tokyo/A1328/A132806/13010119/

[3] フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

 東村山音頭
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%B1%E6%9D%91%E5%B1%B1%E9%9F%B3%E9%A0%AD

[4] You Tube
 http://www.youtube.com/

 東村山音頭
 http://www.youtube.com/watch?v=uZhQbRySDYA

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コメント

武蔵野うどん巡礼で “きくや”や“小島屋”ではなく いきなり“とき”を選ぶあたり 美味しいモノを見分ける鼻というか感が利くみたいですね。

私もときのうどん 好きです。

ちなみに…東村山周辺を歩くと 時々ダンゴ屋さんを見かけますが アレはかなり美味しいですよ。
でも炭水化物だから…お土産…ですかね。


そういえば 私もイッチョメ探しました(ーー;)

投稿: め二郎信者 | 2009年6月30日 (火) 11時33分

め二郎信者さんへ。
いつも読んでいただき,ありがとうございます。
「きくや」と「小島屋」にも,そのうち行ってみたいと思います。

投稿: コモドドラゴン(このブログを書いている人) | 2009年7月 1日 (水) 21時43分

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