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2008年6月 8日 (日)

喜奴屋 福生店(東京都福生市) 油そば(塩)

 夕方の5時半ごろ訪問。
先客はいない。
有名店とはいえ,この時間に訪れる客は少ないようだ。

 店の入り口の券売機と向き合う。

 「中華そば」か「つけ麺」か「油そば」か?

今日の目的は,福生店で評判のいい「油そば」である。
実は,これまで「油そば」を一度しか食べたことがない。
しかもそれは,3年ほど前の話であるので,そのときの印象は,ほどんど覚えていない。

 「醤油」か「塩」か?

おおいに悩んだが,前回食べた「つけ麺(塩)」と比較するため,「塩」にする。
選択肢を2つ以上変えると,味の比較や要因分析が難しい。

 「温」か「冷」か?

つけ麺は普通「冷」あるが,油そばは,「温」が基本のようだ。
初心者なので,基本の「温」にする。
油そばの「温」の場合は,券売機で単に「油そば(醤油,または,塩)」と書かれたボタンを選択する。

 麺の量は「並盛」にする。
とはいえ,一般的な店の2倍の400gある。

 食券をご主人に渡して,カウンター席につく。

 壁には「多摩のラーメン125」に掲載されていた「油そば(醤油)」の紹介記事を拡大コピーしたもの飾られている。

 「"醤油"が正解だったか?」

と思ったが,まあ,また食べに来ればいいと開き直る。
記事によると,この店の油そばは,麺を一旦冷水で洗って表面のぬめりを取ってから,もう一度温め直すそうである。
なかなか手の込んだ仕事をする。

 厨房からは,麺の茹で上がりを知らせるキッチンタイマーが鳴る。
ほどなく,麺を水で洗う音と,

 「ズシン,ズシン」

という地響きのような湯切りの音が聞こえてくる。

 壁に目をやると,

 「つけ麺と油そばはスープ割りします。お気軽にお申しつけください。」

と書かれた紙が貼られている。

 はて,つけ麺のスープ割りはいいとして,油そばのスープ割りとはいったいどういうことか?
つけ麺は麺を食べ終わった後に,残ったつけ汁をスープで割って飲む。
しかし,油そばは,私の知識では「汁なしラーメン」である。
麺を食べ終わって空になった丼にスープを注いでどうしようというのだろうか?
それとも,少し麺を残した状態でスープを注いでもらえばよいのだろうか?

 意味が分からないので,ご主人に聞いてみた。

 「すいません。スープ割りってなんですか?」

 「日本そばの蕎麦湯のようなものですが,蕎麦湯とは違ってスープで割ります。」

聞き方が悪かったせいか,ご主人は私の質問の意味を理解できなかったようである。
ただし,麺を完食してからスープを注いでもらえば,とりあえずOKのようだ。

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 トッピングはネギ,メンマ,水菜,味玉,海苔,チャーシュー。
水菜の下には焦がしネギが隠れている。
焦がしネギの焦げ加減や量は,前回食べたつけ麺と同じであり,やはり,本店よりも焦げ加減が強く量も多いようである。
チャーシューは分厚く,香ばしさを増すために切り分ける前のブロックの状態で表面を焼いているのか,周囲が焦げている。
トッピングの内容は,つけ麺とほぼ同じだが,唯一の違いは梅干がない点である。

タレは丼の底にあり,写真からはほとんど見えない。

タレと麺とを少し混ぜてから食べ始める。
「油そば」という名称のイメージとは異なり,タレはサラサラしており,油もさほど多くないようである。
おおざっぱに言えば,「ぶっかけそば」のような印象である。
タレは,タレというよりは,スープである。

 温かい太麺は,つけ麺の冷たい麺と比べるとツルツル感や歯ごたえはどうしても劣化するが,その代わりに,モチモチ感とホクホク感が増し,少し違った食感が楽しめる。
スープは太麺の風味を引き立てるのいに丁度いい塩加減である。
スープのベースは,つけ麺や中華そばと同じであり,魚介系,特に,貝系のダシが利いていて絶品である。
いつも書いているが「アサリのお吸い物」のような風味である。
砂糖の甘みや酢の酸味は感じられない。

 前回食べたつけ麺の場合は焦がしネギの焦げた風味が気になったが,油そばの場合は麺のうまみを引き出すのに丁度いいアクセントになっている。
チャーシューの「焦げ」も気にならない。
いや,むしろ,この焦げがうまい。
この店の焦がしネギとチャーシューは,この油そばのために最適に設計されているのではないだろうか?

 「油そば」だけに,もっとコッテリしているかと思ったら,意外にもあっさりしている。
スープが少ないだけに,総カロリーは中華そばやつけ麺よりも低いかもしれない。

 気が付いたら,400gの麺の入った丼は空になっていた。
そして,丼の底には1センチほど液体が残る。
どうやら,この液体をスープで割って飲むようである。

 ご主人にスープ割りをお願いする。
つけ麺の場合と同じように,熱々のスープといっしょに角切りチャーシューとネギが追加でトッピングされる。
絶品チャーシューをもう一度味わえるのはうれしい。
つけ麺の場合よりも「原液」が少なくて濃いので,スープ割りはより熱々でうまい。

 本店はどちらかといえば「つけ麺」が人気のようであり,福生店は「油そば」が人気であるようだが,今回,その理由がよく分かった。

 喜奴屋福生店のこれまでの記事はこちら。

 喜奴屋 福生店(東京都福生市) つけ麺(塩)
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_1a07.html

 喜奴屋本店のこれまでの記事はこちら。

 喜奴屋本店(東京都立川市) 中華そば(塩,細麺)
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/06/post_ae12.html

 喜奴屋 つけ麺(塩)
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_573f.html

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データ

[店名]
 喜奴屋 福生店

[住所]
 東京都福生市大字福生

[アクセス]
 JR青梅線福生駅から徒歩5分ほど

[訪問日]
 2008/06

[参考HP]

[1] ラーメンデータベース
 http://ramendb.supleks.jp/

 喜奴屋 福生店
 http://ramendb.supleks.jp/shop/11212
 お店の地図,営業時間,メニューなどが参考になります。

[2] さやぴぃのホムペ
 http://www.geocities.jp/sayapie3838/

 多摩のラーメン125(けやき出版)が紹介されています。

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