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2008年5月28日 (水)

支那そばや 新横浜ラーメン博物館店 醤油らぁ麺

 このブログには,ときおり「箸を持つ手」が登場する。

 例えば・・・
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/05/post_5fb1.html

この「箸の男」(多分,男性だと思うが,確認したことがないので断言はできないが)は,この日が新横浜ラーメン博物館デビューである。
館内で配られているパンフレットに書かれた店舗案内を「箸の男」に見せて各ラーメン店の説明をして,好みにあいそうな店を選ぶ。

 ・・・

 ここまで,2杯のラーメンを完食。
もちろん,レギュラーサイズである。

 さすがに,このまま3杯目を食べるのはしんどいので,昭和30年代の古い町並みをぶらついて,それから1Fの売店を物色する。
1Fの特設コーナーでは,「支那そばや」の店主「佐野実氏」の展示が行われていた。
「ラーメンの鬼」「食材の鬼」と呼ばれる人物である。
展示コーナーには,佐野氏の経歴,使っている食材のパネルが飾られ,佐野氏が尊敬する東池袋大勝軒の山岸氏との対談のビデオが放映されていた。

 「支那そばや」は,もともと藤沢市にあり,新横浜ラーメン博物館にあるのは2号店である。
しかし,今では藤沢市の店は閉店し,佐野氏の直営店はここだけになってしまったようである。

 ・・・

 案の定,「箸の男」が「支那そばや」に食いつく。
一方,私といえば,正直,乗り気でない。
「支那そばや」は,どちらかといえば,オタク向けの「分かりにくいラーメン」である。
満腹に近い状態で訪問する店ではない。
まして,この「箸の男」は,出されたラーメンにいきなり胡椒をふりかける「素人」であり,味覚はかなり怪しい。
この人物に「支那そばや」の味が分かるとは思えない。
後で「値段が高い割りにたいしたことない」と文句を垂れるのが関の山である。

 他の店に誘導してみたが,結局,3杯目は「支那そばや」に決定。

 ・・・

 店の前には,ラーメン,いや「らぁ麺」の薀蓄が書かれたボードが立てかけられている。
どうでもいいが,「支那そばや」であるが,「支那そば」は売っていない。
売っているのは「らぁ麺」である。
「箸の男」はノリノリだが,私はしぶしぶ「醤油らぁ麺」の食券を購入して店内に入る。
「箸の男」が初訪問であるのはもちろんだが,私の場合も,前回の訪問は数年前であり,初訪問のようなものである。
できることならば,ベストコンディションで臨みたかったがしょうがない。

 「支那そばや」といえば,「禁煙」「香水禁止」「私語禁止」であり,これを守らない客を店主である佐野氏が厨房から容赦なく叱り付けることで有名であった。
しかし,それは藤沢の店の話であり,新横浜ラーメン博物館の店の場合は「禁煙」だけのようであり,そもそも,佐野氏がいるところを見たことがない。
店員さんが客を怒鳴りつけることもないようである。

 「禁煙」と「香水禁止」は,全国のラーメン店で実施していただきたいものである。
「私語」は騒々しいのを我慢すればよいが,煙草の煙と香水は,せっかくのラーメンの風味を大いに損なう。

Imgp0748a

 スープは綺麗な黄金色で,表面の油膜は意外と厚い。
トッピングは,メンマ,海苔,チャーシュー2枚,刻みネギ。
麺は細めのストレート麺である。

 見た目は何の変哲もないシンプルな醤油ラーメンであり,刻みネギをタマネギに置き換えれば「八王子ラーメン」になる。

 八王子ラーメンは,例えば,こんな感じである。
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2007/12/post_782a.html

 醤油らぁ麺の価格は900円であり,ラーメンにしては高めである。
(ちなみに,八王子ラーメンの平均的な価格は500円であると言われている。)
値段が高いのは,高級素材をふんだんに使っているからだろうが,このことがビジュアルから分かりにくく,この点で少なからず「損」をしているようである。
チャーシューが丼全体を覆っているわけでもなく,麺の量が他店の2倍あるわけでもなく,最近流行りの極太麺でもなく,スープがドロドロの超濃厚というわけでもなく,はたまた,真っ赤な激辛のスープでもない。

 とりあえず,スープの香りを確認してみる。
鶏ガラと魚介の芳醇ないい香りであり,通常のラーメンよりも素材の香りが強く感じられるような気がするのは単なる先入観だけではないと思う。
ただ,既に満腹に近いので,このときの私の舌は,ほとんど使い物になっていないが。

 次に,麺を箸で持ち上げてみるが・・・,箸でつまんだ麺が重力を感じることなくすーっと持ち上がる。
今まで経験したことのない「軽さ」である。
他店の麺の場合,箸で麺を持ち上げると,箸でつまんだ麺に周囲の麺がまとわりついてくる。
しかし,この麺はそうではない。
麺の表面が滑らかなので麺同士が絡まることがないのだ。
麺と麺とが「滑る」ときに発生するかすかな振動が,箸を持つ手にも伝わってくる。
この振動から,麺と麺との間に発生する摩擦力がほとんどなく,ツルツルと滑っていることが良く分かる。

 麺は細い割りにはコシがある。
表面がツツツルなので,コシが強い冷麦のようである。
ちなみに,国産小麦を使用しているそうである。

 次に驚いたのは,・・・,意外にも「ネギ」である。
噛んだときの歯ごたえと香味がいい。
ネギの細胞組織が高密度である。
ネギひとつにもこだわりがあるようだ。

 チャーシューは肉がいいだけに味がいい。
ただし,満腹だけに,これ以上のことは良く分からない。

 ほぼ満腹であったが,スープまで完食。
空腹時ならば,相当うまかったのかもしれない。

 ちなみに「箸の男」は,食べ終わった後,こう言い放った。

 「無難にうまい。」

やはり,この人物には,もったいなかった。

 ・・・

 館内の階段に新店舗「一力」のポスターが掲げられていた。

Imgp0751a

訪問したときは,まだ店の改装工事中だったが,今はもう開店しているはずである。
期間限定の出店のようなので,行ってみたい方はお早めに。

 新横浜ラーメン博物館の過去の記事はこちら。

 こむらさき 新横浜ラーメン博物館店 王様ラーメン
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_f19f.html

 龍上海 新横浜ラーメン博物館店 赤湯からみそラーメン
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_34ef.html

 龍上海 新横浜ラーメン博物館店 数量限定・期間限定冬麺
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_93a7.html

 蜂屋 新横浜ラーメン博物館店 しょうゆラーメン
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_0e53.html

 春木屋 新横浜ラーメン博物館店 中華そば
 http://komodo-dragon.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_7514.html

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データ

[店名]
 支那そばや 新横浜ラーメン博物館店

[住所]
 神奈川県横浜市

[アクセス]
 新横浜駅から徒歩約5分

[訪問日]
 2008/05/09

[参考HP]

[1] 新横浜ラーメン博物館
 http://www.raumen.co.jp/home/

[2]フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B8

 佐野実氏について
 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BD%90%E9%87%8E%E5%AE%9F

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